今年も我が家の稲刈りが始まった。一昔前は家族総出で気合を入れての一年中でも最も大変な作業のひとつだったが、最近は様変わりしたものだ。ライスセンターから前日の夕方に「明日は稲刈りの順番です」の電話で作業日が決まる。そんなに気合を入れるでもなく、一人で軽トラックで現場へ、コンバインのオペレーターが一人で50アールの稲刈りをしてくれた。こちらはトラックに積んでもらったモミをライスセンターまで運ぶだけ。稲刈り作業中は精々邪魔にならないように。それでもその日の稲刈り作業が終了しただけでホッとする。
昔は大変だった。朝早くから夕方遅くまで家族全員(弟たちは別格で野山で無邪気に遊んでました)でノコガマを使って稲刈り、夕方は腰が痛かった。その後に田んぼで干してワラごと集めて束ねて脱穀作業。日中でできない分は家に持ち帰って夜なべ作業が待っていた。それから後も大変だったナー。小学生の頃からこんな作業を親の後姿を見ながら一緒にやっていたものだが、1歳違いの弟や3男、4男になると随分違って完全な子ども扱いのようなものだ。そろそろ爺さんになろうとしている奴らも今頃「昔の百姓は大変だったぞ!」と偉そうな事を言っているだろう。
だが直ぐ下の弟は故郷を離れて20数年間母の日の花を贈ることを欠かしたことがないし、下の弟達も彼岸やお盆にはどんなに忙しくても仏参りを欠かさない。ご先祖さまや両親への感謝の気持ちが足りないのは意外と自分かもしれない。(この行は補完しました。もしかして奴らが見るかもしれないので。)
今日の朝ごはんから新米だった。今年の新米は格別の思い出いただくことになった。これまでの田植え方式から直播きに切り替えたのだ。集落の仲間と助け合いの心で作業を進めてきた。百姓だから噛締めることができるこの喜び。そして農家民宿だからできるこの喜びのおすそ分け。釜戸炊飯にヤマメご飯、おにぎりも美味しい。いやこの季節は大根おろしにオコモジでもいける。あー百姓で良かった。
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